書く
ふつうに書くだけです。ルビや傍点は、青空文庫の注記で書き添えます。改行すると行頭に全角スペースが入り、「 で書き始めればそのスペースは自動で外れます。
登場人物の名前や造語を登録しておくと、地の文で目立つ表示になります。⌥←・⌥→ では、カーソルが文の途中の区切りごとに止まります。
Japanese Novel StudioVisual Studio Code 拡張機能
「Japanese Novel Studio」は、無料のエディター「Visual Studio Code」を小説の執筆環境に変える拡張機能です。書いた文章はすぐ隣に縦書きで表示され、章をまとめて印刷用の HTML・EPUB・テキストの本として出力できます。記法は青空文庫の注記そのまま。原稿はただのテキストファイルです。
ふつうに書くだけです。ルビや傍点は、青空文庫の注記で書き添えます。改行すると行頭に全角スペースが入り、「 で書き始めればそのスペースは自動で外れます。
登場人物の名前や造語を登録しておくと、地の文で目立つ表示になります。⌥←・⌥→ では、カーソルが文の途中の区切りごとに止まります。
「プレビューを横に開く」で、原稿の横に縦書きの組み上がりが表示されます。ルビ・傍点・縦中横も改ページの目印も、入力するたびにすぐ反映されます。1 ページ分の行数ごとに、ページの切れ目に薄い点線が入ります。カーソルを動かすと、プレビューも同じ場所へ移動します。
注記にマウスを合わせると、何をする注記か、本文のどこにかかっているかが表示されます。本文の言葉と、注記の「」の中の言葉は、F2 でまとめて書き換えられます。
章を読む順に並べたものが、本です。「本の一覧」で章の追加や並べ替え、タイトルやヘッダーの編集がその場でできます。キーボードでも、↑↓ で章を選び、⌥↑↓ で並べ替え、Delete で本から外せます。一覧の下には、本文のページ数・原稿用紙換算枚数・文字数が出ます。
書いている間、原稿を静かに点検します。行頭の字下げや文末の句点など、指摘の多くは電球アイコンからその場で直せます。まとめて直すときは「自動修正できる問題をすべて修正(小説)」を使えます。本に入れた全章の問題は、「本の一覧」の「本の問題を修正…」で一覧にして直せます。
「印刷/PDF 保存」を押すと、本がページ組版の縦書きでブラウザーに開きます。そのまま印刷でき、PDF にも保存できます。
電子書籍にするなら「EPUB に出力」。縦書き・右開きのまま読めます。「テキスト」は青空文庫形式で出力します。
書き方
ルビや傍点を付けたいところにだけ、青空文庫の注記という決まった書き方を添えます。注記は、対象の言葉を後ろから指す前方参照型が基本です。範囲がわかりにくいときは前後ではさむ開始/終了型、複数行にわたるときはブロック型でも書けます。どの形でも仕上がりは同じです。
物語《ものがたり》が始まる。
|お茶の間《おちゃのま》へ届け。
覚悟[#「覚悟」に傍点]を決めた。
運命[#「運命」に波線]が動く。
英雄《えいゆう》[#「英雄」の左に「ヒーロー」のルビ]の登場。
第42[#「42」は縦中横]話、太字[#「太字」は太字]で。
「何だと⁉」
応募のために
本のタイトルやヘッダー、章の並びは「本の一覧」で編集します。.jpbook には、その内容が見本のようなテキストで書かれています。多くの新人賞で求められる表紙や扉、あらすじは、「表紙」に加えたファイルがそのページになり、本文の前に置かれます。表紙のファイルには、本の情報を差し込む注記が書けます。出力すると、その本の値が入ります。
jpbook/1
title: 作品名
author: ペンネーム
header: [#ここに「タイトル」の値を表示] [#ここに「見出し番号」の値を命数で表示]
headerAlign: center
footer: [#ここに「ページ番号」の値を表示] / [#ここに「総ページ数」の値を表示]
footerAlign: right
cover:
- 表紙.jpnov
---
第一章.jpnov
第二章.jpnov
第三章.jpnov
| 差し込むもの | 注記 |
|---|---|
| タイトル | [#ここに「タイトル」の値を表示] |
| ペンネーム | [#ここに「ペンネーム」の値を表示] |
| 総ページ数(本文のページ数) | [#ここに「総ページ数」の値を表示] |
| 原稿用紙換算枚数 | [#ここに「原稿用紙換算枚数」の値を表示] |
| 見出し番号(その章が目次の何番目か) | [#ここに「見出し番号」の値を表示] |
ヘッダーとフッターにも同じ注記が書けます。そこでは「ページ番号」も使え、見出し番号にはそのページの章の番号が入ります。
数は漢数字でも出せます。の値を表示 を の値を位取りで表示 か の値を命数で表示 に書き換えると、128 は位取りで 一二八、命数で 百二十八 になります。上の .jpbook のヘッダーは、タイトルに続けて見出し番号を命数で差し込んだものです。出力すると「作品名 一」のように入ります。
原稿用紙換算枚数は、本文を 400 字詰め原稿用紙(縦書き 20 字 × 20 行)に組み直したときの枚数です。
組版
行の頭に句読点が来ない、行の末尾にかぎ括弧の開きが残らない。禁則処理は既定で「厳格」です。行末の句読点はぶら下げで処理します。字数・行数・行送り・本文のフォントは設定「小説 — 組版と出力」で変えられます。
用紙は A4(既定)か A6。本文のフォントの既定は OS 付属の明朝体で、印刷所への入稿も、頒布・販売もそのままできます。
執筆のための AI 機能を一切持ち込みません。.jpnov・.jpbook を開いている間は GitHub Copilot も既定で無効になります。執筆は最初から最後まで、人間の手で。
単語辞書から「これは人名らしい」と推測して色を付けるような機能は、あえて持ちません。目立たせたい言葉は、作者自身が登録します。辞書を積み込まないぶん、動作も軽いままです。
追加のソフトも、プログラムの知識も要りません。プレビューも本づくりも手元のパソコンの中だけで完結するので、オフラインでも使え、原稿がどこかへ送られることもありません。
原稿はただのテキスト、記法は昔からある青空文庫の注記です。章のファイルは .jpnov、本のファイルは .jpbook。この拡張機能が働くのは、この 2 種類のファイルだけです。
はじめかた
無料でダウンロードして、インストールします。拡張機能「Japanese Language Pack」を入れると、画面が日本語になります。
拡張機能の検索欄に jpnov と入力してインストールします。原稿を入れるフォルダーを作り、開きます。
アクティビティバーの「小説」を開き、「本の一覧」の「本を作成…」で本を作ります。「章を追加…」で章を作って書き、「プレビューを横に開く」で確かめ、「印刷/PDF 保存」で本にします。
VS Code Marketplace で入手する VS Code をダウンロード
同じ流れは、VS Code の「ようこそ」画面にあるガイド「小説をはじめる」でも案内しています。